【確定拠出年金】iDeCoは初心者をハメる罠!徹底的に批判してみた【やめとけ】

お金の知恵袋

老後2,000万円問題が話題になってから、しばらく経ちました。
みなさんはもう投資をはじめましたか?

「もちろん!」って方はさすがですね。

今回は「まだ何もしてないよ」って方への記事です。

投資初心者の方に大人気の商品があります。
何か?そう、iDeCo!

  • コツコツと少額ではじめられる
  • ドルコスト平均法で長期投資
  • ほったらかしでOK

本来、投資は元本が大きいほどに、またテクニックがあるほどに有利なものです。

これらを不要だと勘違いさせて、素人をガンガン取り込むiDeCo(※個人的な意見です)。

あえて、批判的な意見を記事にしてみました。

iDeCoの概要

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は、自分でつくる年金制度です。
60歳になるまで掛金を拠出し、60歳以降に一時金・年金を選択し、受け取ることができます。

【公式サイト】個人型確定拠出年金iDeCo

3つの特徴

  • 所得控除になる
    掛金は全額「所得控除」の対象となり、節税効果があります。
  • 運用益が非課税
    運用益にかかる20.315%の税金が、非課税となります。
  • 受取金の税負担軽減
    一時金受取では退職所得控除、年金受取では公的年金等控除が適用できます。

想定リターンは?

掛金:毎月12,000円
積立期間:30年
利回り:5%

上記の条件でシミュレーションすると、最終積立金額:9,987,104円(うち元金:4,320,000円)となり、タンス預金をするよりも「2.3倍」も良い結果がでます。

 

※では、ここから激しく批判をしていきますね。

完全に素人向けの商品

投資は長期的に見れば「いつはじめても良い」と言われますが、それは違います。実際に投資を終えてみなければ、結果はわかりません。

株式相場は上昇トレンドと下降トレンドを繰り返しています。

そして、上昇トレンドには5つの波があります。

  1. 大口投資家の買い→上昇のはじまり
  2. 価格調整
  3. 個人投資家の追いかけ買い→上昇の継続
  4. 価格調整
  5. 素人投資家の買い→最後の上昇

素人投資家が買った後は…今度は下落トレンドがはじまるのは、言うまでもありません。

導入のタイミングが遅すぎる

この投資ブームが起こったのは、2012年のアベノミクスがきっかけ。

当時8,000円台だった株価は、何度か価格調整をしながらも、2020年末には27,000円台に乗りました。

初期の波に乗れた大口投資家(ファンドや企業の大株主)は莫大な資産を手に入れています。次の波に乗れたベテラン投資家も充分に資産を増やした事でしょう。

さて、このiDeCoで投資するのはどんな人たちでしょうか?

言うまでもなく投資初心者ですよね。

株式を買えるのは、売る人がいるからです。
あなたがこれから買う株は、既に利益を上げた人が手放した株かもしれません。

金融緩和の出口戦略?

アベノミクスによる株価上昇の正体は一体何か?

経済が上がったからでしょうか。
違いますよね。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)と日本銀行のETF(株価指数連動型上場投資信託)買いです。

公的年金の株式投資割合や、日銀の買い入れにも限界がありますから、いずれこれを辞める時がきます。つまりは金融緩和の出口。

株式は誰かが買い取ってくれないと売れないわけですから、当然次なる買い手が必要になります。

公的資金がわずか数年の間に買い続けた莫大な株式を、たくさんの初心者投資家が数十年をかけて引き受けてくれるわけですから、政府としては嬉しい話。

もしもこれが狙いだとすれば、優秀な戦略です。

労働者の立場から抜け出せない

みなさんが思っている以上に、「月20~30万円を稼ぐ」というのは決して難しいことではありません。

にもかかわらず、企業で定年まで働くことが主流になっています。世界的に「個人の時代」と言われる中でも、大きくは変わっていません。

これは、従業員であれば厚生年金の負担額を半分にしたり、大手企業を何十年も倒産させなかったりと、「従業員」が一番安心できると錯覚させているのが一因です。

その目的は、国民には給与所得者でいて欲しいからです。

日本は給与所得者に支えられる国

日本の所得税率は、諸外国に比べると特に高いわけではありません。

ですがその徴収率は非常に高いのです。

その理由は、給与所得者の源泉徴収課税という仕組み。

相手が労働者であれば、手間をかけず、漏れなく納税させることができます。

一方で、個人事業主や農家は、確定申告による自己申告納税。グレーゾーンは広いですよね。

「トーゴーサン」を知っていますか?
本来課税されるべき所得のうち、税務署が把握できているのは、給与所得者は10割に対し、自営業者は5割・農林水産業者は3割。これを称した言葉。
iDeCoを申し込むと、60歳まで掛け金を払い続けなければなりません。
長期的な安定収入がなければ継続できないわけですから、あなたを定年まで働かせる要因になります。
老後不安を煽って、節税効果で誘い込む。そして給与所得者として所得税を完全徴収するわけですね。

自己投資と貯蓄ができない

投資効果と節税効果があるため、ついつい上限ギリギリまで活用したくなるiDeCo。

しかし、毎月12,000円という金額は特に若手公務員にとっては痛い金額ですよね。

注意したいのは、この掛け金は貯蓄ではないことです。お金に困っても引き出すことはできません。年間14万円というお金が、将来の備えとしてあなたの手の届かない場所で保管されてしまいます。

投資の中で最も成果を得られるのは、自己投資です。

若い頃に、多くを経験し、知識を付け、高めたスキルを収入に替えるのが、一番リターンが大きいはず。

にもかかわらず、その小さな元資金を、たったの想定利回り5%という市場に注ぎ込むのは、勿体ないものです。

税負担が増える可能性も

「税制上のメリットが魅力」だと、見聞きします。

確かに、運用益の非課税はありがたいこと。でも「自分が60歳になったときにどうか?」なんてわかりませんから、不確定なことはここでは置いておきましょう。

ちなみに、詳しくは別記事にもあります。

受取時には税金がかかる

iDeCoは「掛け金が所得控除になる」「受取時には控除がある」という言葉で、税制的に有利というイメージがついていますが、実態は税金の後払いです。

何十年もかけて積立てきた、その最終的な資産が課税対象になります。

どういうことか。

「受取時には控除がある」というのは

  • 一時金受取⇒退職所得控除
  • 年金受取⇒公的年金等控除

が適用できるということです。

しかし、退職金や厚生年金の受取と重複した場合、適用できる控除の枠はおそらく残っていません。

【例えば】
65歳の年金生活者の場合
公的年金等収入が年間110万円を超える年金は、控除しきれませんので課税対象。そこにiDeCo年金が加算されれば、もちろん、全額課税対象です!
現役時代に税制優遇を受けた代わりに、老後に払っていくことになります。

特別法人税が存在する

特別法人税って知ってますか?

確定拠出年金や確定給付企業年金の積立金に対して、年率1.173%をかける税金です。

つまり、iDeCoの積立金に課税されるということ。

iDeCoに1,000万円の積立金があれば、年額11万円以上の税負担が発生します。言い換えれば、年利1.173%の運用益は、特別法人税で相殺されるということです。

でもみんな知りませんよね?
それは、平成11年4月1日~令和5年3月31日まで、長い間凍結されている税金だからです。

不要であれば廃止されているはずですが、あくまで凍結という現実。

復活すれば、税制優遇なんてウソのように消えてしまうでしょう。

【おまけ】あなたの想定リターンは間違っている?

1980年代後半(バブル期)は、日経平均株価が10万円まで上昇することを疑わなかったそうです。

1980年に7,000円台だった株価は、1989年に3万8,915円を付け、10年間の平均リターンはなんと年利20%以上!

今でこそ「ありえない」と笑えますが、真っただ中にいる人は、バブル経済だなんて思えません。

…少し時間を進めます。

2009年に7,000円台だった日経平均株価は、2020年の終わりに2万7,000円台の値を付けました。この11年間の平均リターンは年利13%以上!

投資で好成績をおさめるには、このような上昇局面で利益を確保することが必須です。

ちなみに、1980年から2020年までの40年間の平均リターンは年利3.5%

7,000円台のときに一括購入して、27,000円のときに一括売却している超成功事例なのに、年利は3.5%なんですよ。

積立投資では、当然その平均リターンは低くなります。

あなたの想定利回りは適正ですか?

最後に

iDeCoは税制上、とても魅力のある商品です。

投資初心者にも人気があり、たくさんの人がやっています。

ですが、そもそも投資には「プロが素人を狩る」という性質があることを忘れてはいけません。

金融商品はリスクとリターンを考えて、自分にあったものを選ぶように、心がけたいですね。

本記事はあえて批判的な内容にしています。iDeCoという商品自体はとても優秀であることを、ここで申し添えます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事がみなさまの役に立てば嬉しいです。