【向上心の罠】多くを求めるよりも1つを極めることの重要性

トレーダーのつぶやき

「色んな投資手法が知りたい」
「新しい知識をどんどん取り入れたい」

そうやって新しい知識を求めるばかりで
今持っている知識を活かす努力ができていますか?

もちろん向上心は大切です。

しかし、昨日学んだ知識を実践し、その成果を確認している人がどれだけいるでしょうか

鬼滅の刃には善逸というキャラがいますね。
多くの技は習得できなかったけど、一つの技だけを極めて鬼を滅する強力さが魅力です。

決してアニメだけの世界ではありません。

トレードにおいて、多くの知識を得るよりも、1つを極めることの方がとても重要性です。

トレードは期待値と確率の積み重ね

ブラックジャックでどの選択に期待値があるか判断するには、手札を見れば一目瞭然です。
「10、10」であれば「スタンド」が最適解。
「5、6」であれば「ダブル」が最適解。
「2、3」であれば「ヒット」が最適解。
すごくシンプルでわかりやすいですね。

もしこの選択で負けても、それは運が悪かっただけ、と割り切るしかありません。
不運が続いても期待値のある行動を何十回、何百回と重ねれば、平運によって利益が生まれます

トレードも同じ。
買いか、売りか、様子見か
いつ損切するか、いつ利益確定するか…
その最適解の積み重ねによって利益を得るのです。

「複雑さ」の弱点

では、どうやって「最適解」を判断するのか。

例えば20日と100日の移動平均線のゴールデンクロスで、買いエントリーをしたとしましょう。

そこで負けてしまったらあなたはどうしますか?
多くの人が「このエントリー条件では甘い。50日の移動平均線も表示させよう」とエントリー条件を追加します。

それで負けてしまったらどうしますか?
多くの人が「勝っているトレーダーのやり方をマネしよう」「ボリンジャーバンドを表示させているみたいだ」とさらにエントリー条件を追加します。

それで負けてしまったらどうしますか?
勝率100%なんてありえませんから、必ずどこかで負けます。

これを克服するために新たな判断基準を設ける初心者がとても多いんですが、結果として何が原因で負けてしまったのかが、わかりにくくなっていることに気が付きません。

手法を身に付ける→失敗する→新しい手法を身に付ける→失敗する→…
一見すると向上しているようで、どんどん複雑化され、初期の手法の有効性が薄まっているんですよ。

これでは最適解を判断できません。

「シンプル」な手法が最良

最適解を判断するためには、「このパターンなら勝率〇%、期待値+△円だ」という型が必要です。

ポイントは再現性です。

20日と100日の移動平均線のゴールデンクロスで買いエントリーをしたとしましょう。

それで負けてしまった場合、「過去10年間の同じパターンはどういう結果になったのか」を確認してみます。

この結果「同じパターンは300回あり、勝率40%だったが期待値は+2,000円だった」と分かれば、「今回は不運だった」「次かその次には負け分を回収できる」と判断できます。

つまり、先ほどの買いエントリーは最適解だったと言えるわけですね。

これをもっと深堀すれば「東京市場よりもNY市場の方が勝率が良い」とか「ゴールデンクロス直後よりも一旦戻しを待った方が良い」とか、さらに良い手法にすることも可能です。

手法はシンプルであるからこそ、その基準をさらに細分化し、精度を上げることができるんです。

最後に

向上心があるのはとても良いことです。

しかし、これは同時に、初心者が陥りやすい罠でもあります。

もちろん知識はなければなりません。

ただし、実は知識を補強していくステップよりも、その知識をそぎ落とし1つを極めるステップの方が、稼ぐトレーダーに近づいていると言えます。

結局この罠は誰もが通る道なんですけどね。

だからこそ、はやく罠だと気付くことが大切です。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。